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法人所得非公開・長者番付廃止


1950(昭和25)年、第三者のチェックによる脱税けん制効果を狙って導入された、「
長者番付(高額納税者公示制度)」、「法人所得の公示制度」が廃止され、2006年度からいずれも公開されないことになりました。

個人は前年の納税所得税額が1000万円、法人は年間の申告所得が4000万円を超える企業を対象に、法人名や代表者名、申告所得額を公示してきました。

しかし近年、個人の公示情報が寄付の強要や振り込め詐欺に悪用されるケースが急増したため、廃止されることになったのです。

この制度の廃止は、個人の多くは歓迎していますが、企業側(法人)は賛否両論で、消費者側としても法人所得の公示制度廃止に疑問の声も多いようです。

ただ徳島税務署は、「公示により脱税が指摘されるケースはまれで、本来の機能を果たしていない。公示された企業は、取引先からの値引き強要など経済活動への弊害もある」と説明しています。

平成18年5月17日・徳島新聞より一部引用

毎年恒例の長者番付を楽しみ?にしていた人も多かったのではないでしょうか。

あの芸能人こんなに稼いでんの?作家って儲かるんだなー。など・・・

しかし個人情報が重要になってきた現在、確かに公示された個人にとっては不利益を被る可能性が高くなりますからね。

一方、法人の場合は廃止する必要はないと思うのですが、徳島税務署の説明どおり、本来の機能を果たしていないのであれば仕方ないのでしょうか?それとも便乗して廃止しただけなのでしょうか・・・

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